松下幸之助 「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」
本書は、松下幸之助さんが松下政経塾で語った、
「リーダーたるもの、またリーダーを目指す人たちに最低限心にとどめてほしいこと」
を厳選して、それを48項目にまとめたものです。
リーダーに向けて出された本のように思われそうですが
リーダーでなくても、とても参考になる言葉が語られています。
松下幸之助さんの著書によく出てくる言葉、「素直」。
例えば
「誰の言うことでも一応は素直に聞く。
いいなと思ったら素直に取り入れて実行する。
人の意見を聞くときは、虚心になって、私心をなくして、素直な心で聞く。
そうして他人の知恵才覚を授かる。」
「素直になれば、物事を色眼鏡で見ないようになる。
赤は赤、黒いものは黒くみえる。本質がわかる。
そういう心を養っていくと、正しいものを見られる。
したがって賢くなり、聡明になってくる。」
背伸びをして自分を良く見せたいと思うことより、
素直な心になり、等身大で、いかに物事の本質を見極め、
成長していくかが、成功の鍵になっているのでしょうね。
その他にも、心動かされる言葉が多々ありました。
「何事も基本となるのは、熱意でるある。
四六時中、頭の中は仕事のことでいっぱいになる。
そうなると不思議なもので、新しいことが浮かんでくるものだ。
浮かばないとしたら、それは熱意が足りないことにほかならない。」
「いやだな、つらいなと思っても、やらなければならないことがある。
その、いわば「修行」を捨ててしまうのは、みずから「宝」を捨てることになる。」
僕は何でも器用にこなす天才肌の人間ではないので、
実直で、純粋と感じさせられる松下幸之助さんの考え方は、
他の著名なリーダーたちと比べ、
とてもしっくりと、心に沁み渡ります。
おごらず、自分をしっかり見つめ
真摯に仕事と向き合いながら、
より頑張ろうと
あらためて感じさせてくれる一冊でした。
- 2012.06.28 Thursday
- ビジネス書
- 19:53
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