浦沢直樹×手塚治虫 「PLUTO」

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     戦後、日本の漫画界の土台を
    作り上げたと言っても過言ではない手塚治虫さんの代表作
    「鉄腕アトム  地上最大のロボット」を
    「YAWARA!」や「20世紀少年」で知られる浦沢直樹さんが
    元編集者で長年、コンビを組んでいる長崎尚志とで
    リメイクに挑戦した「PLUTOプルートウ」をご紹介します。




    「地上最大のロボット」といえば

    鉄腕アトムのシリーズの中でも、

    もっとも人気のある作品のひとつで、

    この企画が公になったとき、

    「浦沢さんはすごいことに挑戦するなぁ」と

    感心したのと同時に

    「リスクがありすぎるのでは?」と

    少し心配にもなりました。

    というのも『鉄腕アトム』自体が

    あまりにも大きくなりすぎて

    オールドファンはもとより、

    読者を納得させることは

    すごく困難だと思ったからです。

    それによって浦沢さんの評価もかわってしまうのでは?と

    勝手に心配していました。



    最初、浦沢さんが描いた鉄腕アトムは、

    原作と同じような絵だったらしく、

    手塚治虫さんの長男で

    「PLUTO」の監修者である手塚眞さんは

    どこか偽物くさく感じ、

    もっと浦沢さんらしい表現を求めたようです。

    その結果、

    リメイクという枠を離れて、

    独自のエンターテイメントへと

    押し上げられた作品になったのだと思います。



    内容の部分では

    原作にはない、それぞれ登場するキャラクター(ロボット)の

    心理描写をじっくりと丁寧に盛り込み、

    「ロボットの人権」や「人間との共存」について

    考えさせられることに成功しているように感じました。



    面白いと思ったのは、

    主人公がアトムではなく、

    原作では数ページにしか登場していないゲジヒトという

    ロボット捜査官だというところ。

    彼がロボットと人間との間に立つ微妙な心情を

    みごとに描きあげています。




    音楽や映画に限らず、

    こういった完成度の高い漫画のリメイクが

    (リメイク自体はたまにあるみたいですが)

    もっと世に出てくれば

    原作の素晴らしさに加え、

    リメイクに挑戦した漫画家さんの力量が伝わり、

    更に漫画業界は盛り上がるのではと感じました。





    内田伸哉 「プレゼンのアイデアノート 51」

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      前々から、感じていたこと。

      まったく異なる2つの職業の考え方をうまく掛け合わせ、

      良い視点で落とし込んだとき、

      とても面白いことが起こるのでは?と。




      今回ご紹介する一冊は、

      電通コピーライターという肩書きと、

      マジシャンという、まったく違う職業についている内田伸哉さんが書いた

      「プレゼンのアイデアノート 51」という本です。


      「iPad magic」と聞けば、知っている人も多いのではないでしょうか?

      内田さんは、iPadを使ってテンポ良くいろんなマジックをしています。

      初めて見たときは「面白いところに目をつけたなぁ」と感心しました。



      そんな内田さんがコピーライティングとマジック、

      その2つの手法から生み出したプレゼンの様々なノウハウを、

      いろんなシチュエーションにあわせて

      プレゼン方法の提案をされています。

      それに対しての例え話があり、

      簡単なイラストを添えて簡潔にまとめあげ

      とてもわかりやすい内容となっています。


      読んでいる最中に

      「この本の内容自体が読者に対し、プレゼンテーションをしているのでは?」と

      感じさせられる面白さもありました。




      プレゼンですべきこと、してはいけないこと、

      マジシャンとしてのプレゼン術、そしてマインド操縦法。


      お仕事に対してだけでなく、

      家族や友達に何かしらの「提案」をする際に、

      使えるノウハウがたくさん載っている一冊でした。






      FM COCOLO

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         FM COCOLOは、
        2年前に『オーバー45』と銘打った、
        本格的に大人に向けた関西のFMラジオ局です。



        もともとは阪神・淡路大震災後に

        日本初の外国語放送として関西で開局した局で、

        アジアの情報やニュース、

        そして一日の数時間は日本人以外のDJがお勧めする曲が流れるので、

        しっかりとしたコンセプトはあったのですが、

        基本的には日本で流行っている洋楽をたくさん流すので、

        他局との差別化があまりありませんでした。




        現在、近年の景気低迷で経営難に陥ったためか、

        FM COCOLOの運営を同じ大阪の放送局、FM 802が引き継いで放送を続けています。


        そんな中、このFM COCOLOはアジア枠は残しつつ、

        『オーバー45 (45歳以上)』向けと

        コンセプトを打ち出しなおしたおかげで、

        他局との差別化がしっかりはかれたと思います。

        (『アジア』と『オーバー45』につながりはあまりありませんが…)


        『オーバー45』になったことで

        「前まで好きだったのに、リニューアルしてから昔の曲ばかりで嫌になった」

        という話を耳にしますが、

        流行りの曲を聴きたいのなら、他局に合わせたら

        たいてい聴けるので、そちらを聴けばいいだけだと思います。

        僕は45歳以上ではないですが、

        今の方が興味深い局になって、とても好感が持てます。



        この流れで、

        他の局ももう少しわかりやすくしっかりとオリジナリティをうち出して

        (もちろん出しているとは思いますが)

        差別化をはかれば、

        ラジオ自体が「低迷」と言われず、

        もっと盛り上がるのではないかと感じています。


        あくまで関西のラジオ局しか知らないので、

        関西にかぎった話ではありますが…。


        個人的にはFM COCOLOの巻返しに期待しています。





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