浦沢直樹×手塚治虫 「PLUTO」

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     戦後、日本の漫画界の土台を
    作り上げたと言っても過言ではない手塚治虫さんの代表作
    「鉄腕アトム  地上最大のロボット」を
    「YAWARA!」や「20世紀少年」で知られる浦沢直樹さんが
    元編集者で長年、コンビを組んでいる長崎尚志とで
    リメイクに挑戦した「PLUTOプルートウ」をご紹介します。




    「地上最大のロボット」といえば

    鉄腕アトムのシリーズの中でも、

    もっとも人気のある作品のひとつで、

    この企画が公になったとき、

    「浦沢さんはすごいことに挑戦するなぁ」と

    感心したのと同時に

    「リスクがありすぎるのでは?」と

    少し心配にもなりました。

    というのも『鉄腕アトム』自体が

    あまりにも大きくなりすぎて

    オールドファンはもとより、

    読者を納得させることは

    すごく困難だと思ったからです。

    それによって浦沢さんの評価もかわってしまうのでは?と

    勝手に心配していました。



    最初、浦沢さんが描いた鉄腕アトムは、

    原作と同じような絵だったらしく、

    手塚治虫さんの長男で

    「PLUTO」の監修者である手塚眞さんは

    どこか偽物くさく感じ、

    もっと浦沢さんらしい表現を求めたようです。

    その結果、

    リメイクという枠を離れて、

    独自のエンターテイメントへと

    押し上げられた作品になったのだと思います。



    内容の部分では

    原作にはない、それぞれ登場するキャラクター(ロボット)の

    心理描写をじっくりと丁寧に盛り込み、

    「ロボットの人権」や「人間との共存」について

    考えさせられることに成功しているように感じました。



    面白いと思ったのは、

    主人公がアトムではなく、

    原作では数ページにしか登場していないゲジヒトという

    ロボット捜査官だというところ。

    彼がロボットと人間との間に立つ微妙な心情を

    みごとに描きあげています。




    音楽や映画に限らず、

    こういった完成度の高い漫画のリメイクが

    (リメイク自体はたまにあるみたいですが)

    もっと世に出てくれば

    原作の素晴らしさに加え、

    リメイクに挑戦した漫画家さんの力量が伝わり、

    更に漫画業界は盛り上がるのではと感じました。





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