天外伺朗・衛藤信之 「イーグルに訊け」
忙しさにかまけて、2週あいてしまいました。
さて、再開します。
この著者のひとり、衛藤信之さんは、
僕が通っていた心理学セミナー、日本メンタルヘルス協会の代表であり、
とても人気のある講師です。他にも講師はいたのですが、衛藤さんの授業となると
教室に人が集まり異様なほどの人気ぶりでした。
もうひとりの著者はソニーが世界に誇るCDや、ロボット犬「AIBO」の
開発責任者であり、インディアンの長老より「聖なるパイプ」を授与された方です。
この著書はアメリカ・インディアンの人生哲学や社会のあり方などをもとに、
産業革命以降、エゴでうずまいた激しい競争社会を見直すため、
インディアンの叡智をもう一度掘り起こそうという意図のもとに企画されたそうです。
まず、インディアンにとって、人間が「何をしたい、何かをしなければ」と
自分の頭で考えるというのはとても浅はかなことで、
創造主ワカンタカの意思にゆだねて生きることが大切とされています。
また、このタイトルの「イーグルに訊け」、
なぜイーグルなのかというと、彼らが先の見通しがつかないときに、
空高く飛びながら地上を俯瞰するイーグル(鷲)を「創造主の目」と信じ、
そのイーグルの行動から創造主の意志を読み取ろうとしているそうです。
つまり、僕たちの日常生活で知らず知らず出てくる自分の力を過信するエゴが
インディアンの世界では存在しないのです。
その他にも、子宮を象徴したドーム形のロッジで行う浄化と再生の儀式についてや、
インディアンの長老たちが著者に話した数多くの興味深い言葉の紹介、
そして心理学をたずさわる著者が現在の世の中にインディアンの考え方を照らし合わせ、
今の社会に対する危惧などが明確な書かれています。
なかなかこういった本を読まない限り、インディアンやその他の先住民の考え方や
価値観などにふれる機会がないので、近代文明にどっぷりつかっている僕たちにとっては
1度、手にしてみてもいい1冊だと強く感じました。
ちなみに僕が、冒頭でご紹介した心理セミナーからいただいた修了書です。
今の僕のお仕事に役立っていると思います。
- 2011.12.09 Friday
- 自己啓発本
- 20:55
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- by from-rightman
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