頭がよくなる思考術
白取春彦さんは、「超訳ニーチェの言葉」編訳者であり、
哲学や宗教などの入門書の著者でもあります。
タイトルには「頭がよくなる思考術」となっていますが、
ただ読むだけではとてもじゃないですが、頭が良くなるとは思えません。
これを読んで、いかにこの著書をヒントにして日々をうまく過ごすかによって、
ここでいう「頭が良くなる」かどうかを読者に投げかけているんだと思います。
白取さんには膨大な知識があり、
その上で、自分の頭の中でその膨大な知識を咀嚼して
自分の言葉にしているように感じます。その使う言葉の1つ1つが実に清々しい。
こういった自己啓発(ビジネス)本では、
「自分の体験」を例に挙げて、わかりやすく述べられる場合が多いのですが、
白取さんはほとんど自分のことは語らずに
「自分の持っている知識と言葉」だけで読者を説得してしまう圧倒的な力を持っています。
僕がこの著書の中で、一番気に入っている文章はとてもシンプルで、
だけれども他人と接するうえで、とても大切なことだと思います。
その文章を紹介します。
『自分を超越する眼を持つことを勧める。
あくせくしたり、迷ったり、悲しんでいる自分を、
隣から眺めているもう一つの眼を持つことを勧める。
この眼があれば、どういう状況にあっても自分を見失うことがなくなる。』
この言葉を目にしてから、
感情的にならず、もうひとりの自分に、
自分自身を見てもらうよう、心がけるようになりました。
まずは冷静に、自分のことを判断できるようにならないと、
とてもじゃないですが、他人の気持ちは理解できないでしょうから。
そのうえで、たくさんの方々から色んな物事を吸収しながら、勉強できればと思います。
- 2011.09.22 Thursday
- 自己啓発本
- 20:38
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- by from-rightman