百田尚樹 鋼のメンタル

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    僕を含め、世間ではメンタルの弱い人が多いように感じられます。
    他人とのコミュニケーションにはある程度のメンタルが必要なので、

    それを避けて仕事でも直接会わずにメールのみで済ましてしまう。

    (スピードが求められる昨今では仕方がない部分はありますが。)
    嫌われたくはないので作り笑いで話を合わせる。
    もめたくないので討論を避ける。
    どうしてもメンタルの弱さが世の中を少し暗くしてしまっている気がします。

     


    そんな現状に真正面から向き合っているのが百田尚樹さんです。
    百田さんは「永遠のゼロ」や「海賊とよばれた男」等の著者で、

    「探偵ナイトスクープ」の放送作家さんとしても有名な方です。
    度々、その奔放な発言がメディアの批判の対象となっていますが、

    その批判にまったくめげずに(実はちょっとめげてるかも?)

    自分の思っていることをがんがん発言していく百田さんが、

    一体どのようにしてメンタルを保っているのかが、よくわかる一冊になっています。
     


    読んでみて百田さんの考え方に「なるほど」と納得する部分が多々あります。
    それでも……。
    本書に背中を押されて、自分の中でも意識改革をしてみよう!と思う反面、

    どうしても人に嫌われる勇気がもてない…という思いも正直あります。

    何度も何度も読み直して心の底から変わりたい!!!

    と思わないと行動に移せないと感じました。

    とはいえ僕のような気の弱い人間には、とてもありがたいメンタル強化本でした(笑

     

     

     


    白取春彦 「独学術」

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      白取さんは、本を沢山読むことを勧められています。

      本を読み、傍線を引き、

      考え、そして考えを広げるためにまた別の本を読み、

      何か疑問に感じることが出て来たら更にそのことを調べる。

      そうすることが、自分の幅をつくり、深みが出てくるのです。

      それが「独学」だと。



      本をたくさん読むということは、

      異質な人間の考えを受け入れ、理解することだから

      のちに自分の感情をもコントロールできる人になれるとも言っています。

      そして

      ただ自分の考えと同じような本を読むのではなく、

      少しでも難しい本を読むことを勧められています。

      そうすることで、のちの自分の成長がみれるのです。

      簡単そうで難しい。


      他人を受け入れるという意味では、

      前回ご紹介した天台宗大阿闍梨の酒井さんのときにもありましたが、

      本を読むことで他人の考えを受け入れる難しさを知り、

      そしてそれを克服する。

      実に面白い考え方であり、非常に納得させられました。


      これから、もっと本を読むことにチャレンジして、

      自分の成長に繋げていきたいと思いました。





      酒井雄さい 「今できることをやればいい」

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        天台宗大阿闍梨、酒井雄さいさんの著書です。



        本書では、突出して目新しいことは特に書かれていないのですが、

        大阿闍梨らしい実に人間の大きさが感じられる

        説得力のある言葉の数々が紹介されています。




        今からご紹介する「言葉」は本書の中で僕の心に響いたものです。


        「自分の世界に取り込もうと思うから問題が生じるんだ」


        「まわりをコントロールしようとせず、自分に合った行動をしていれば、

        道が開けると思うし、毎日幸せに暮らせると思うよ。」



        人は、苦しくなると知らず知らずに他人のせいにしてしまいがちなのですが、

        こういった考えをそれぞれ頭の片隅に入れておくだけでも

        世の中はもっと良い方向に変わる気がしました。




        そして、経営に対しても書かれています。


        「先に利する者は必ず滅びる。先に義する者は栄える」


        仕事に没頭すればするほど、

        ついつい目先の利益に手を伸ばしそうになるのですが、

        誠実に仕事と向き合うことで信頼が生まれ、

        必要とされる仕事につながっていくのだと思います。




        そして、本書では、

        天台宗を開いた伝教大師(最澄)さんの言葉も紹介されています。


        「十二年修行したら一見を得るでしょう」


        僕は仕事をするにも、習い事をするにも最低でも3年は続けないと、

        ものごとの(大まかな)本質を見出すことは、なかなか難しいと思っています。

        最近では、3年働かないうちに転職する人が多いですが、(少しオジサンくさいですね(笑)、

        そんな短期間で何か見えたのかな?と疑問に感じることが多々あります。

        もちろん色んな事情があるでしょうから、一概に否定はできませんが、

        もしその仕事に強い憧れがあって、「成功してやる!」という気持ちで入ったのなら

        途中でやめてしまうのはあまり得策ではないと思っています。

        厳しいこと言ってるのかなぁ?と思っていたら、

        最澄さんは、3年どころか「12年」と言っていたそうです。

        本当に「修行」という感じがしますね。

        ただ、本気で12年頑張ったら結構な確率で

        望んでいる成果につながっていくかもしれないですね。

        (中途半端に、ただ12年やっていてもあまり意味はないと思いますが…)




        その他にも遊び心やユーモアの大切さについても書かれています。


        実際に人の生死に関しても書かれているのですが、

        実にユーモアにあふれ、

        なにか死ぬことが大したことではないような気にさせられました。


        本書を読むまで「宗教」イコール「堅い」イメージがどこかにありましたが、

        本書を読む限り、本当に気さくで穏やかな気分にさせてくれる方でした。

        悩んで苦しんで壁にぶつかっている人は、

        1度、目をとおしてみてもいいかもと思えた素敵な1冊でした。




        児玉光雄 「天才・イチローを創った魔法の「言葉」」

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          プロアスリートに対しての

          右脳活性プログラムの第一人者、

          児玉光雄さんの著書を紹介させていただきます。



          僕の勝手な解釈ですが、

          テレビに出ている児玉さんは少し頼りない、

          笑いばかりをとろうとしている印象があったので、

          はたしてどんな考えを持って、

          更にはトップアスリート、イチローの108個ものコメントに対して

          どういった分析をするのかがとても興味があり、

          この著書を手にしました。




          例えば

          イチローのコメント


          『やれることはすべてやったし、手を抜いたことはありません。

          常にやれることをやろうとした自分がいたこと、

          それに対して準備ができた自分がいたことを、誇りに思っています。

          (2002年シーズン終了後にシーズンを振り返って語った言葉)



          この言葉をうけ、児玉さんは


          たとえ、「成果を出すことが目標のすべて」だったとしても、

          努力が報われなかったと愚痴を言ったり、嘆いたりしてはいけない。

          むしろ「成果に結びつくトレーニング」をしてこなかったことを反省しよう。



          この他にもイチローの「面白い」コメントがたくさんあるのですが

          今回は省かせていただきます。  

          いつか違う形であらためて

          「すごいイチロー」を紹介させていただきます。



          正直、

          イチローが選ぶ言葉の数々はどう解釈すれば正解か?と

          考えさせられることがありますが、

          児玉さんの「言葉の分析」には、

          なるほどと感じさせられることが多々ありました。




          トップアスリートの考え、

          そしてそれをスポーツ科学の第一人者が分析し、

          解説をしているこの著書を読んでいると、

          淡々と仕事をこなすのではなく、

          「完成」を具体的にイメージし、質の高い準備をした上で

          ひとつの仕事に真剣に向き合うことの大切さを

          教えられた気がしました。





          細川貂々 「きょとんチャン。」

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            「ツレがうつになりまして。」の作者である

            細川貂々さんの作品を紹介します。




            「ピンチはチャンス、チャンスはピンチ。

            困った時ほど、きょとんとするー」


            そんな考えがベースの不思議なキャラクター、

            「きょとんチャン」が主人公となった漫画です。



            本屋さんに行けばいたるところに並んでいる自己啓発本。

            本書はけっしておしつけがましくなく、

            気楽は気分で読むことができます。

            日常生活に疲れきった時に、

            お茶漬のようにサラサラ〜、といった感覚で読むのに適しています。


            まわりに登場するキャラクターも

            かわいくて個性的で、

            細川貂々さんの人間味がとても伝わってくる素敵な本でした。






            アメリカン・ポップ・フレーズ スーパースター206人 名言・迷句

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               先日、有名人の母親について書かれた本をご紹介しましたが、

              今回は、その有名人自身が発した言葉の数々をご紹介させていただきます。


              タイトルだけを見ると、なにかつまらなそうな感じがしますが、

              けっしてそんなことはなく、

              なるほどと胸の奥を刺激するような素晴らしい言葉が多々あり、

              なかなか読みがいがあります。

              真面目なものだけではなく、

              その人のキャラクターをしっかり守られたユーモアあふれるフレーズもあるから

              楽しめる一冊となっています。



              登場する有名人のジャンルですが、

              映画業界からスポーツ、芸術、ファッション、メディア、政治家、軍人、

              ビジネス、宇宙飛行士、そしてなんと世間を騒がせた犯罪者の言葉までも。




              その中でも僕の好きなフレーズを2つご紹介します。


              まず、ブルースリーの言葉から。

              「 知るだけでは十分ではない。

              実地に適用しなければならない。

              意志するだけでは十分ではない。

              行わなければならない。」


              そして


              マクドナルド創設者、

              レイ・クロック

              「地元で金を儲けようとするのなら、その地元に何かを還元すべきだ。

              それこそがまともなビジネスというものだ。」




              近年、スポーツ業界でも「地域密着型」が主流となっています。

              どんなお仕事でも、それぞれ自分たちの地域を活性化させることで、

              本当の『日本復活!』がみえてくると思います。



              番外編?として面白かったのは

              モハメド・アリの言葉。

              「スーパーマンにシートベルトはいらない。」

              旅客機でシートベルト着用を勧める乗務員に対して言った言葉で、

              これに対し乗務員は

              「スーパーマンには飛行機はいりませんよ」と切り返したという。

              なかなか日本ではこういった切り返しは聞くことはできないし、

              ゆるされないでしょうね。




              このての本はよくありますが、

              この本は実にシンプルにまとめていて必要な言葉だけ載せました!という感じが、

              読んでいて、とても気持ちが良かったです。






              トルステン・ハーフェナー 「心を上手に透視する方法」

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                帯に「けっして悪用しないでください」と書いている本書。

                「すごい怪しい本やなぁ」というのが、この本に対する第一印象でした。


                とはいえ、本音では妙に気になってしまっていたので

                購入しじっくり読んでみると、なかなか面白いと思える一冊でした。




                まず職業「マインド・リーダー」である著者が、

                「マインド・リーディング(読心術)の道具箱」と表現している本書は、

                著者の経験談を交えながら、

                日常生活で使えるいくつかの観察法や思考法などが紹介されています。

                僕はこの「観察法」と「思考法」に興味を抱きました。



                まず、「観察法」。

                「心を透視するのに『超能力』はいらない。なにより必要なのは『観察力』である。」

                と著者の言葉。


                目の動きにはじまり、相手の話し方や身振り、足の角度、

                手の位置や身につけている物など、綿密な観察を続けることで

                人の心についての洞察力が目覚ましく向上する可能性があるとのことです。



                そして「思考法」。

                目標実現に大切な前向き思考についてや、腹が立ったときの対処法、

                自分にとって大切な人との、心と心の近づき方など

                生きるうえで知っていて損はない考え方がわかりやすく語られています。



                その他にも、自律神経訓練法や不安を小さくする方法などの

                メンタルトレーニングも紹介されています。





                他人の心を透視する必要性がどれだけあるのか、僕にはわからないですが

                マインド・リーディングを勉強することで

                人に対してうわべだけではない「本当のおもいやり」がもてるのではないかと

                感じずにはいられませんでした。


                一度読んだぐらいでは消化できない本書。

                何度も読んで言葉の意味をしっかりと咀嚼し、自分の力にかえていきたいです。





                天外伺朗・衛藤信之 「イーグルに訊け」

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                  忙しさにかまけて、2週あいてしまいました。

                  さて、再開します。



                  この著者のひとり、衛藤信之さんは、

                  僕が通っていた心理学セミナー、日本メンタルヘルス協会の代表であり、

                  とても人気のある講師です。他にも講師はいたのですが、衛藤さんの授業となると

                  教室に人が集まり異様なほどの人気ぶりでした。

                  もうひとりの著者はソニーが世界に誇るCDや、ロボット犬「AIBO」の

                  開発責任者であり、インディアンの長老より「聖なるパイプ」を授与された方です。



                  この著書はアメリカ・インディアンの人生哲学や社会のあり方などをもとに、

                  産業革命以降、エゴでうずまいた激しい競争社会を見直すため、

                  インディアンの叡智をもう一度掘り起こそうという意図のもとに企画されたそうです。



                  まず、インディアンにとって、人間が「何をしたい、何かをしなければ」と

                  自分の頭で考えるというのはとても浅はかなことで、

                  創造主ワカンタカの意思にゆだねて生きることが大切とされています。

                  また、このタイトルの「イーグルに訊け」、

                  なぜイーグルなのかというと、彼らが先の見通しがつかないときに、

                  空高く飛びながら地上を俯瞰するイーグル(鷲)を「創造主の目」と信じ、

                  そのイーグルの行動から創造主の意志を読み取ろうとしているそうです。

                  つまり、僕たちの日常生活で知らず知らず出てくる自分の力を過信するエゴが

                  インディアンの世界では存在しないのです。


                  その他にも、子宮を象徴したドーム形のロッジで行う浄化と再生の儀式についてや、

                  インディアンの長老たちが著者に話した数多くの興味深い言葉の紹介、

                  そして心理学をたずさわる著者が現在の世の中にインディアンの考え方を照らし合わせ、

                  今の社会に対する危惧などが明確な書かれています。


                  なかなかこういった本を読まない限り、インディアンやその他の先住民の考え方や

                  価値観などにふれる機会がないので、近代文明にどっぷりつかっている僕たちにとっては

                  1度、手にしてみてもいい1冊だと強く感じました。 



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                  ちなみに僕が、冒頭でご紹介した心理セミナーからいただいた修了書です。

                  今の僕のお仕事に役立っていると思います。








                  頭がよくなる思考術

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                    白取春彦さんは、「超訳ニーチェの言葉」編訳者であり、

                    哲学や宗教などの入門書の著者でもあります。


                    タイトルには「頭がよくなる思考術」となっていますが、

                    ただ読むだけではとてもじゃないですが、頭が良くなるとは思えません。

                    これを読んで、いかにこの著書をヒントにして日々をうまく過ごすかによって、

                    ここでいう「頭が良くなる」かどうかを読者に投げかけているんだと思います。


                    白取さんには膨大な知識があり、

                    その上で、自分の頭の中でその膨大な知識を咀嚼して

                    自分の言葉にしているように感じます。その使う言葉の1つ1つが実に清々しい。


                    こういった自己啓発(ビジネス)本では、

                    「自分の体験」を例に挙げて、わかりやすく述べられる場合が多いのですが、

                    白取さんはほとんど自分のことは語らずに

                    「自分の持っている知識と言葉」だけで読者を説得してしまう圧倒的な力を持っています。



                    僕がこの著書の中で、一番気に入っている文章はとてもシンプルで、

                    だけれども他人と接するうえで、とても大切なことだと思います。

                    その文章を紹介します。


                    『自分を超越する眼を持つことを勧める。

                    あくせくしたり、迷ったり、悲しんでいる自分を、

                    隣から眺めているもう一つの眼を持つことを勧める。

                    この眼があれば、どういう状況にあっても自分を見失うことがなくなる。』


                    この言葉を目にしてから、

                    感情的にならず、もうひとりの自分に、

                    自分自身を見てもらうよう、心がけるようになりました。

                    まずは冷静に、自分のことを判断できるようにならないと、

                    とてもじゃないですが、他人の気持ちは理解できないでしょうから。

                    そのうえで、たくさんの方々から色んな物事を吸収しながら、勉強できればと思います。





                    長谷部誠 「心を整える。」

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                      著者はサッカー日本代表キャプテンの長谷部誠さんです。


                      もともと、サッカーに対して真面目で誠実な印象はあったのですが、

                      本書に目を通すと僕が感じていた以上にサッカーに

                      本当に真摯に向き合い、「プロフェッショナル」という言葉を大切にしていました。


                      自分がサッカーと向き合うとき、常に平常心を保ち、

                      できる限り100%の状態でピッチに立つことを心がけています。

                      こう書くと誰でもそうしていそうですが、

                      普段の整理整頓から、人との付き合い方、睡眠に対する考え、試合への入り方、

                      監督の思考を読み取る努力、恩師や家族の言葉の大切さ、自分の髪型に対して等等…

                      どれひとつ欠けることなく全力で試合に向かっているさまがよく伺えます。

                      人間ですから、なかなか常に平常心を保ち続けるというのは難しいものですが、

                      彼は「心を整える」ことによって、見事にそれを実行していることがよくわかります。


                      この一冊はスポーツをする人に向けたメンタル本という位置ではなく

                      ビジネスマンはもちろん、学生さんが読んでも本当にためになると思います。

                      むしろこんな混沌とした世の中でも、こういう心を落ち着かせ他人を思いやるノウハウを

                      書いている本書は、ひとりでも多くの方に読んでいただきたいと感じました。



                      あと僕がおもしろいなぁと思った長谷部さんがしていること。

                      それは「読者ノート」というのをつけていることです。

                      彼は本を読むのが好きで、たくさんの素晴らしい言葉と出会うたびに

                      大学ノートに書き写し、シンプルにまとめ、そこに自分の感じた事を書きとめ、

                      後日、遠征などに行くときでも持ち歩き、見直して「心の点検」をしているそうです。

                      これは僕も実践しようと思いました。

                      (「心の点検」って表現がとても気に入りました)


                      今週末から、いよいよワールドカップ3次予選がはじまります。

                      本書で書かれていた長谷部選手のメンタルの持って行き方をしっかりとチェックしながら

                      試合を観戦しようと思います。

                      がんばれ、長谷部選手!! がんばれ、ニッポン!!




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