朝永久見雄 「セブン&アイHLDGS. 9兆円企業の秘密」
売上げ9兆円、114社(2013年時点)で構成される
巨大流通企業セブン&アイ・ホールディングス全体の
隠れた秘密を解き明かした一冊をご紹介します。
本書は2013年に発売されているため最新情報ではないのですが、
セブンイレブン、イトーヨーカ堂だけでなく他のグループ全体の価値と、
それぞれの特徴が紹介されています。
あらためてご紹介する必要もないくらいの経営手腕の持ち主、
セブン&アイ・ホールディングスを作り上げた鈴木敏文氏の凄さについてもふれています。
一部では批判的な意見も聞こえてくる鈴木氏ですが、
本書を読んでいるとあらためて、そのチカラに感心させられます。
ちなみに本書のサブタイトルは「世界最強オムニチャネルへの挑戦」。
次々と新しいことに挑戦しているセブン&アイ・ホールディングスが
2015年からスタートさせた総合通販サイト「オムニ7」。
アマゾンや楽天などのネットショッピングと同じで
欲しいものをネット注文をするのですが、
全国のセブンイレブンでいつでも受取可能で、
百貨店商品、デニーズの出前、テイクアウトまであり、
だいたいのものはここでほぼ揃うといってもいいかもしれません。
それでも
そこまで消費者に浸透しきれていないのは、これからの課題かもしれません。
なお、本書ではそこまで『オムニチャネル』のことは深く掘り下げてはいません。
オムニチャネルに関する情報を知りたいのでしたら、
この本はむいていないかもしれません。
この非常に流れの早い現代で
今後どう進化し、次にどんな新しいアイデアを出して来るのか、とても楽しみな企業です。
- 2018.02.09 Friday
- ビジネス書
- 19:52
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